庵治石開発協同組合について

庵治石開発協同組合は、「高松市に事業所を有し、庵治石の採掘・加工・運搬並びに石工事等を営む事業者」を組合員資格としています。
他にも庵治産地には２つの組合がありますが、その２つはは法人・個人の石材加工業者を中心に組織されています。
それに対し、当組合は採石業者が中心の組織となっています。それぞれの職人を、仕立師、山師と呼ぶこともあります。両者は庵治石の産地における石材産業の両輪となっています。

私達は山師の組合として、様々な事業を展開しています。

1. 組合員の取り扱う石材の共同受注・加工・運搬、石工事の共同受注・施工
2. 組合員の取り扱う火薬類その他副資材の共同売買
3. 組合員の事業に関する経営及び技術の改善向上又は組合事業に関する知識の普及を図る為の教育及び情報の提供
4. 組合員の福利厚生に関する事業
5. その他定款に定める事業

SDGsへの取り組み

庵治石開発協同組合では、SDGs（Sastainable Development Goals：持続可能な開発目標）への取り組みを行っています。

採石業が始まり、4世紀以上が経過していますが、庵治石の埋蔵量はまだ豊富にあることが、調査の結果わかっています。しかし、私達は代々当地で受け継がれてきた「山から石を頂いている」という感覚のもとで、庵治石を、端材に至るまで大切に有効活用をすべきであると考えています。

SDGsのグローバル目標に対する私達の想いと取り組み

持続可能な開発

庵治石は天然石であり、地球環境への負荷が小さい素材です。他の鉱物同様、その地球を構成していた素材を様々な用途に使うことになりますので、私達は、「使い捨てにしない」「無駄にならない」使用方法を常に研究・開発してまいります。

究極の建材

石は塊の状態が最も安定し、普遍性を維持できます。太古から地球に存在し、残っている大きな石は、地球の豊かさの象徴であり、究極の建築材料といえると考えています。

新しいチャレンジ「修景観」

採石場はどうしても樹木を除外することになりますので、環境景観的にはネガティブといえます。それを補うための植樹や水路構築など、景観を重視した施策を検討してまいります。

当組合は、発足以来、庵治石の有効活用と、無駄にしないための様々な取り組みを行ってきました。「山から採った石と土を大切に使う」その想いはこれからも変わりません。

代表理事 中谷 明生 インタビュー

昭和22年

庵治石材採掘事業共同組合設立

昭和26年

庵治石材火薬共同購入組合設立

昭和35年

庵治石開発協同組合設立（任意団体）

昭和39年

庵治石開発協同組合設立（法人化）

昭和41年

庵治石材採掘事業共同組合を合併

昭和47年

労働保険事務組合として認可される

昭和56年

組合事務所（鉄筋コンクリート２階建て）を新築
事務所北側に３級火薬庫を設置

平成07年

庵治町生の国に廃土石置場認可取得

平成11年

50トン計量器を計量場に設置し、計量カードシステムを導入

平成18年

牟礼町久通に廃土石置場認可取得

平成20年

計量場に監視カメラによる遠隔管理システム設備を設置

平成25年

１級、３級火薬庫の警備を専門警備会社に委託