庵治石開発協同組合は、前身である庵治石材採掘事業協同組合の設立以来70年以上の歴史を持っています。事業内容は多岐にわたりますが、設立以来、庵治石の有効活用は常に取り組むべき課題で有り続けていました。
これまでの組合としての販売は、土木・建設資材としての活用がメインでしたが、近年は庭石や建材として、あるいは日用品やアート作品など、徐々に広がりを見せ始めています。また、国内外を問わず、著名な方に墓石としてではなく、内装やエクステリアとして庵治石を使って頂くようにもなってきています。

私たち庵治石開発協同組合はこのサイトを通じて、お客様が安心して私たちの扱っている庵治石をお買い求め頂き、お使い頂けるように・・・、そして組合員に対しても「この組合に任せておけば大丈夫だな、安心だな」と信頼して頂けるよう、しっかりと情報提供、情報発信をしていきたいと考えています。

安心してご連絡を頂ける体制づくり

ストックヤード

建設業界の方からすると、高級石材である庵治石は、建材として見たときに単価が高くなってしまうため中々使いづらいところがあると思います。そこには、石自体の希少性や加工の難しさ、庵治石製品の品質の高さなどに由来する歩留まりの低さがあります。実際ここに積まれている庵治石は、墓石や彫刻など製品・作品化されることのなかった栗石が中心です。

私たちはそれら”使われなかった庵治石”を大量に集積し、石の大きさや色味によって仕分けをすることで商品化してきました。庵治石産地として「お客様から選んで頂ける石」をこれからも供給し続けていくために、私たちは産地の組合として、お客様に安心感をもってご連絡をして頂けるような体制づくりを、組合員と共に取り組んで行きたいと考えています。

舶への積み込み

産地内競争から互恵関係へ

中谷明生

また、庵治石の需要に対してお客様にご納得頂けるような供給をし続けていくためには、採石事業の安全性に対する支援も大切です。事故の無いように仕事が出来る環境はもちろん、豪雨などへの対策を含む治水にも取り組んでいかなければなりません。

現在、青年部が中心となり進めている建材商品の開発・販売といったチャレンジが、新しい庵治石の展開への足がかりとなることにも期待しています。これらの事業を通じて、この庵治牟礼の石材関連事業者同士がお互いに役立ち合える関係性を構築できたら・・・と思っています。

中谷 明生 (なかたに あきお)

1953年生まれ。
採石・加工までを行う地元石材業者の5代目。学生時代から大学の長期休暇(丁度墓石業界の繁忙期と重なる)には、アルバイトとして墓石の施工を手伝うなどしており、卒業後入社。以降長く庵治石業界に携わる。中谷石材株式会社の代表取締役を務めつつ、令和3年、庵治石開発協同組合の代表理事に就任。

健康管理のためのスロージョギングやストレッチをしています。また「コロナが落ち着いたら東北などの武家屋敷を見に、旅行ににも行きたい」とのこと。

中谷明生

代表理事インタビュー

『代表理事インタビュー』
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